「ChatGPTやClaudeは便利だが、結局コピペの繰り返しで手動作業が残る」——。この壁を突破するのが、Anthropicが提供するターミナルAI「Claude Code(クロードコード)」です。
Claude Codeは、ターミナル(コマンドライン)上で動作するAIエージェントです。ファイルの読み書き、スクリプトの実行、Git管理まで、PCの操作をAIに丸ごと任せられます。「1回聞く」ツールではなく「永続的に動くシステムを構築する」ツール——それがClaude Codeの本質です。
本記事では、Claude Codeで税理士事務所の業務を「仕組み化」する方法を、段階的に解説します。
本記事で紹介したClaude Codeの活用法は、会計事務所のAI活用における一つのテーマです。課題解決からツール選定、導入ステップまで含めた全体像は以下のガイドで解説しています。
Claude Codeとは?チャットAIとの決定的な違い

通常のClaude(チャット版)が「質問→回答」の1往復で完結するのに対し、Claude Codeは「指示→計画→実行→検証→修正」のサイクルを自律的に回します。
Claude Codeの3つの特徴
1. ファイル操作ができる
PCのファイルを直接読み書きできます。CSVファイルの加工、Excelの変換、PDFの生成など、実際のファイル操作をAIに任せられます。
2. CLAUDE.mdで事務所のルールを記憶させる
「CLAUDE.md」というファイルに事務所の業務ルール、仕訳規則、テンプレートを記述しておけば、Claude Codeがそのルールに従って作業を行います。一度定義すれば毎回指示する必要がありません。
3. 自動実行で無人化が可能
cronやタスクスケジューラと組み合わせれば、毎朝決まった時間に自動実行させることも可能です。データの取得→加工→レポート出力までを無人で完了できます。
税理士がClaude Codeを使うべき3つの理由

理由1 — 業務の「仕組み」を構築できる
ChatGPTが「その場の回答」を返すのに対し、Claude Codeは「繰り返し使えるスクリプト」を構築します。一度作れば、同じ作業を何度でも自動で実行できます。
理由2 — 仕訳ルールをCLAUDE.mdに定義すれば、AIが一貫して適用する
事務所独自の仕訳ルール(「○○費は販管費の△△に計上」など)をCLAUDE.mdに記述しておけば、Claude Codeが毎回そのルールに従って処理します。属人化していた判断基準が、AIに引き継がれます。
理由3 — Gitで作業履歴が残り、監査証跡になる
Claude Codeの作業はGitで管理されるため、「いつ、どのデータを、どう処理したか」の完全な記録が残ります。税務調査への対応でも、処理の透明性を示せます。
税理士事務所でのClaude Code活用例5選

①通帳CSV→仕訳データの自動変換
銀行の通帳CSVをClaude Codeに読み込ませ、CLAUDE.mdに定義した仕訳ルールに基づいて自動で仕訳データに変換します。毎月の記帳作業が大幅に短縮されます。
②確定申告書類の自動チェック
申告書の数値をClaude Codeに検証させ、前年比で大きく乖離している項目や計算ミスを自動的にフラグ付けします。ダブルチェックの精度と速度が向上します。
③月次レポートの自動生成
freeeやマネフォからエクスポートしたデータを読み込み、月次レポートのMarkdownファイルを自動生成します。毎月同じフォーマットのレポートが、データ投入だけで完成します。
④顧問先への定期メール自動配信
税制改正の速報や事務所からのお知らせを、顧問先リストに基づいて自動でメール配信するスクリプトを構築できます。
⑤事務所内ドキュメントの検索・分析
事務所に蓄積されたマニュアル、過去の税務判断メモ、研修資料などをClaude Codeに読み込ませ、「○○に関する過去の判断事例を教えて」と検索できる社内ナレッジベースを構築できます。
ここまで、Claude Codeによる事務所業務の自動化について解説してきました。
「Claude Codeの可能性は理解したが、ターミナル操作にはまだ不安がある。もっと手軽なAI活用から段階的に進めたい」
——そう感じた方も多いのではないでしょうか。
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Claude Codeの始め方【3ステップ】

Step1 — Node.jsをインストール
Claude CodeはNode.js(v18以上)が必要です。nodejs.orgからダウンロードしてインストールしてください。
Step2 — Claude Codeをインストール
ターミナルを開き、npm install -g @anthropic-ai/claude-codeを実行します。インストール後、claudeコマンドでClaude Proアカウントにログインします。
Step3 — CLAUDE.mdを作成して事務所のルールを定義
プロジェクトフォルダにCLAUDE.mdファイルを作成し、事務所の業務ルールや仕訳規則を記述します。以降、Claude Codeはこのファイルを参照して作業を行います。
活用時の注意点

Claude Proプラン(月額20ドル)が必要
Claude CodeはClaude Proプラン以上で利用可能です。無料プランでは使えないため、事前に有料プランへの加入が必要です。
ターミナル操作の基本知識
基本的なターミナル操作(フォルダ移動、ファイル一覧表示など)の知識があると、より効率的に活用できます。ただし、わからないことはClaude Code自身に「cdコマンドの使い方を教えて」と聞けば教えてくれます。
機密データのバージョン管理に注意
Gitで管理する場合、顧問先の機密データが含まれるファイルは.gitignoreに追加し、リポジトリに含めないよう設定してください。
まとめ — 「指示する人」から「仕組みを作る人」へ

本記事では、Claude Codeで税理士事務所の業務をまるごと自動化する方法を解説しました。
要点を3つにまとめます:
✔ Claude Codeはファイル操作・スクリプト構築・自動実行ができるターミナルAI
✔ CLAUDE.mdに事務所のルールを定義すれば、AIが一貫したルールで業務を処理する
✔ Gitで作業履歴が残るため、監査証跡としても活用できる
ChatGPTやClaudeが「便利な相談相手」なら、Claude Codeは「事務所に常駐するAI職員」です。仕組みを一度作れば、毎日自動で働き続けます。
本記事では、ターミナルAI「Claude Code」を税理士事務所の業務自動化に活かす方法を解説しました。
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杉田 海地(Kaichi Sugita)
株式会社Saix 代表取締役社長
公認会計士・税理士向けAI活用支援の専門家。THE CXO様をはじめ、延べ130名以上の会計士・税理士にAI研修を実施。受講者の業務時間を平均45%削減し、満足度4.57/5.00を記録。月次報告書作成の75%短縮、記帳代行業務の1/10化など、士業の現場で実証済みの成果を持つ。元リクルート出身。YouTube「かいちのAI大学」登録者4.4万人超。






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